なぜ宮城の酒はおいしいのか⁉ 特徴や歴史に迫る
宮城の日本酒のレベルが高いワケ
宮城県は1986年(昭和61年)に「みやぎ・純米酒の県宣言」を行ってから、県内の蔵元が足並みを揃えて純米酒にこだわり続けてきました。米の品種ごとに異なる風味や繊細な味を丁寧に醸すことを得意とし、蔵元のバラエティに富んだ味わいを楽しめます。海の幸や山の幸などの宮城の美味しい食材に合わせるため、軽快でキレのあるお酒が多く食事との相性も抜群!さらに宮城県は、純米酒・吟醸酒・大吟醸など、特定の製造基準を満たした高品質な日本酒である「特定名称酒」の割合が約9割を誇り、宮城県が大切に守り抜いてきた伝統と技術が、上質な日本酒を生み出しています。
宮城県生まれの酒造好適米「蔵の華」と「吟のいろは」
日本酒造りに適するように誕生したお米を酒蔵好適米と呼びます。宮城県はササニシキやひとめぼれなどのご飯としていただくお米はもちろん、酒造好適米も自慢です。1997年に誕生した「蔵の華」は、県内の多くの酒蔵で醸され、すっきり軽快なお酒ができると重宝されてきました。2020年に宮城県第二の酒造好適米として生まれた「吟のいろは」は、やわらかでふくらみのある味わいのお酒が醸されます。もちろん、食べておいしいお米からも、おいしいお酒が造られるため、それぞれのお米の味わいの違いを感じながらいただくのも楽しみの一つです。
伊達政宗公も酔いしれた宮城の酒の歴史
宮城県の日本酒文化の発展には、仙台藩祖・伊達政宗公が深く関わっています。江戸時代初期(1608年)に伊達政宗公が大和国(現在の奈良県)から榧森又右衛門という杜氏を呼び寄せ、青葉城三の丸で酒を造らせたことから仙台藩お抱えの御用酒蔵が誕生。これに触発されて「鳳陽」「勝山」「乾坤一」「阿部勘」「浦霞」「真鶴」をはじめとした町酒屋が酒造りを開始し、御用酒蔵と技術を競い合ったことで、日本酒文化が花開きました。江戸時代で最も文化活動が活発であった1800年代になると、酒造鑑札(酒蔵許可証のようなもの)を得た酒蔵が現在の岩手県にあたる南部領から杜氏を招いて続々と起業したことが、今日の南部杜氏の礎になったと言われています。
その土地の恵みとともに味わう、各地ならではの一杯
各地においしいものがあれば、その味わいに寄り添うお酒があり、お酒を味わうと蔵元のごちそうが目に浮かびます。蔵元が日々の食卓に合うお酒を自ずと目指すため、港町の酒蔵では海鮮、内陸の酒蔵では地物の野菜やお肉と相性抜群の日本酒を楽しむことができます。宮城のお酒を飲むときは、ぜひお酒を育んだ風土に思いを寄せながら、その土地の食も一緒にお楽しみください。
宮城の日本酒を自宅で味わおう!
宮城県は江戸時代初期から脈々と受け継がれた伝統技術で、うまい日本酒を造り続けています。古き良きを守りつつ、新しい波にも乗る遊び心もあるお酒はどれも蔵元の自信作。ぜひお気に入りをみつけてみてくださいね!
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