2022.06.30

海の恵みを蓄えた栄養満点の「ホヤ」

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宮城が誇る、旨みの強い珍味

旬を迎える初夏のホヤは、肉厚で弾力があり、噛むほどに凝縮された「5つの味」が味わえる海の幸。ミネラルが豊富で、疲れやすい夏の健康維持に役立つ食材です。

五味を感じられる稀有な食材

「海のパイナップル」とも呼ばれる、その姿が特徴的なホヤは、殻をむき、鮮やかな山吹色の身を食します。

ホヤには、人が感じられる基本の味である5つの味(甘味、塩味、苦味、酸味、うま味)のすべてが入っていると言われています。味覚を研ぎ澄ませて味わいたい食材です。また、ホヤは新鮮さが命の食材ですが、近年は冷凍技術が発達したことで、場所や季節を問わず美味しく食べられるようになっています。

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震災から復旧した日本有数の産地

震災前には、ホヤの生産量と消費量日本一を誇っていた宮城県ですが、東日本大震災の津波被害で養殖ができなくなりました。養殖場を作り直し、ホヤが出荷できる大きさに育つまで3年という長い月日を経て、ようやく出荷できたのが2014年。震災を機に、ホヤのプロモーション活動に力を入れ、震災前の倍にもなる国内出荷量となりました。改めて感じるそのおいしさに評判が集まっています。

旬のホヤには甘みがありふっくらと肉厚

国産のホヤは、海外のものと比べても特に身が大きいのが特徴です。5月から8月にかけて旬を迎え、心待ちにしている人たちの元へ、たくさんのホヤが出荷されていきます。宮城県の海は、複雑に入り組んだリアス式海岸と豊富なプランクトンにより、ホヤの養殖に適しているため、旬のころには肉厚で甘みのあるホヤが育つのです。