2022.12.01

オリジナル品種も誕生!宮城で古くから栽培されてきた「りんご」

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宮城のりんご栽培は種類も豊富

りんごの代表品種「ふじ」を中心に、「つがる」、「シナノスイート」など、県内ではさまざまな品種が栽培されています。さらに、宮城県オリジナル品種「サワールージュ」も人気です。

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樹の上で熟成された「完熟りんご」

県内では、亘理・山元地域や、県北地域(登米市・栗原市・色麻町等)を中心に古くからりんごが栽培されています。特に栽培が盛んな品種は「ふじ」ですが、宮城県の「ふじ」は、樹の上で3週間から1か月ほど熟成させてから収穫するのが特徴です。宮城県は東北の中でも冬が比較的暖かいため、葉が枯れるぎりぎりまで熟成し、甘味と蜜を蓄えた「完熟りんご」が生産できるのです。

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酸味の強い、宮城県のオリジナル品種「サワールージュ」

「サワールージュ」は、宮城県名取市にある宮城県農業・園芸総合研究所が開発したりんごです。種が植えられたのは1985年。そこからおよそ10年かけて実をつけ、2011年に品種登録されました。その名前の通り、真っ赤な姿と酸味の強さが大きな特長ですが、生産量が少なく市場に出回る数が少ない、幻のりんごです。

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「サワールージュ」の酸味は加工にぴったり

日本では、りんごは生食の文化が強くある一方、海外ではタルトやパイにするなど、加工して食べる方が一般的。「サワールージュ」の強い酸味は加工にぴったりで、加熱することでよりおいしさが増します。アップルパイやジャムなどの加工品だけでなく、県内のワイナリーでシードルにも使われています。