2022.12.01

水揚げ量日本一!加工品も豊富「サメ」

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ふっくらとした柔らかな肉と淡白な味で食べやすい

サメ類の漁獲量が全国一位を誇る宮城県では、フカヒレだけでなく、サメ肉も貴重な水産資源として積極的に利用されています。

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古い歴史を持つ気仙沼のフカヒレ

宮城県は、全国のサメの漁獲量の5割を占め、県内では9割が気仙沼港に水揚げされています。水揚げされるサメの種類は「ヨシキリザメ」と「ネズミザメ」で、三陸沖で盛んな近海マグロ延縄漁業により漁獲されます。気仙沼はサメの水揚げ量の多さに比例して、フカヒレの生産量日本一でもあり、江戸時代からフカヒレ製造を行うなど、古い歴史を持っています。

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レバ刺しに似た歯ごたえの「もうかの星」

サメ肉は、ささみのように淡白で肉質が柔らかく、さっぱりとした味わいが特徴で、古来よりちくわやかまぼこなどの練り物に利用されてきました。また、近年ではサメ肉を使ったシャークジャーキーや、シャークナゲットなど、様々な商品が開発されています。宮城県内でも入手しやすいネズミザメは、熱を通しても固くなりにくく、フライやソテーで食べるのがおすすめです。ネズミザメは別名「毛鹿(モウカ)ザメ」とも呼ばれ、その心臓「もうかの星」は、レバ刺しに似た食感で刺身や焼き物など様々な調理法で食べられています。

サメ漁でも持続的な社会を作るために

大きく強いイメージのあるサメですが、一度に産む子どもの数が魚類の中でも極端に少なく、成育にも時間がかかるため、乱獲等により資源量が大きく減ってしまった場合、回復には時間を要するとされています。これからも持続的にサメを利用できるよう、水産資源としての重要性を認識することが重要です。