2022.12.01

宮城県の豊かな自然が育む山の幸「しいたけ」

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噛むほどに広がる豊かな香り。肉厚食感の県産しいたけ

宮城県の豊かな自然が育むしいたけ。希少な原木栽培に加え、菌床栽培の普及により一年を通して手に入る身近さから人気の食材です。

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手間と時間をかけて栽培する「原木しいたけ」

原木しいたけとは、自然に近い状態で栽培したしいたけのことです。伐採したクヌギやコナラなどを長さ1m程度に切った「原木」に、種駒(たねごま/しいたけ菌を繁殖させた木片)を植えつけてきのこを発生させる栽培方法が一般的。栽培には熟練の技を要するため、生産量が少ない貴重なしいたけとなっています。肉厚で噛むほどに溢れる旨味と香りでしいたけ本来の味が楽しめるのが特長です。

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一年を通して安定供給できる「菌床しいたけ」

菌床しいたけは、広葉樹のチップやおが粉などでできたブロック「菌床」にしいたけ菌を植え、温度管理を徹底した施設の中で栽培する方法です。気候や環境の影響を受けないため通年で収穫できるという利点があり、宮城県で生産される生しいたけのうち約9割が菌床しいたけとなっています。菌床しいたけは、淡泊な味わいで様々な料理との相性が良いとされています。

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凝縮された旨味と香りが際立つ「乾しいたけ」

古くから保存食として食べられてきた乾しいたけ。国産の乾しいたけの多くは原木しいたけを熱風で乾燥させたものですが、近年は菌床しいたけを使った乾しいたけも増えてきています。浸るくらいの冷水でゆっくり戻してから使うのが基本で、煮物や汁物に使うと豊かな香りや旨味が楽しめるほか、戻し汁も濃厚な出汁として美味しくいただけます。