2023.02.08

冬は極上の旨み「メカジキ」

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寒い時期に水揚げされる“冬メカ”は極上の味わい

宮城県気仙沼市では“メカ”と呼ばれているメカジキ。一年を通して流通していますが、身に脂が乗って、味わい深くなるのは冬。極上の旨みを楽しめます。

宮城県の水揚げ量は日本一

メカジキは、スズキ目メカジキ科のカジキの仲間です。“カジキマグロ”と呼ばれることもありますが、マグロの仲間ではありません。「吻(ふん)」と呼ばれる剣のように鋭く尖った部位と、名前の由来にもなった丸くて大きな目が特徴です。体長は4~5mとカジキ類の中でも大型で、過去には400kgを超える大物が水揚げされたこともあります。
宮城県はメカジキの水揚げ量全国1位を誇り、多くが気仙沼市魚市場に水揚げされます。

全長100キロにもなる大掛かりな「延縄漁」

メカジキ漁は、突きん棒漁と延縄漁があり、冬のメカジキは主に延縄漁で水揚げされます。延縄漁は、幹縄と呼ばれる全長100キロにもなる長いロープに、枝縄と呼ばれる短いロープを一定の間隔でつなぎ、それぞれの枝縄の先に餌と針をかけます。仕掛けを流すのに4時間、引き上げるまで10~12時間を要する過酷な漁です。

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食べ方アレンジも万能のメカジキ

肉厚ながらも柔らかく、しっとりとした食感が楽しめるメカジキ。加熱調理との相性が良く、ムニエルやソテーから煮付け、照り焼きなど、幅広く楽しめます。また、脂の乗った冬のメカジキは生で食べるのもおすすめで、濃厚な脂と旨みが堪能できます。「ハーモニカ」(背びれの付け根部分)や「カマ」(頭と胴体の付け根部分)など、部位ごとに違った美味しさを楽しめるのも特長です。