2023.02.08

肉厚で甘味のある冬の野菜「ちぢみゆきな」

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宮城の気候風土を生かした野菜

ちぢみゆきなは、ちぢれた肉厚の葉が最大の特徴です。宮城県内では仙台市や名取市、登米市等で栽培されており、冬の寒さを生かして独特なちぢれと甘味が生み出されます。

甘味を引き出す「寒締め栽培」

ゆきなは濃い緑色が美しいアブラナ科の葉物野菜で、中国の野菜「ターサイ」が原種と言われています。ちぢみゆきなは、ある程度成長したゆきなを4℃以下の低温に晒す「寒締め栽培」という方法で作られます。厳しい冬の寒さに耐えるために糖分を蓄えることで、肉厚で甘味のある食味に仕上がります。

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全国に広がるちぢみゆきな

古くから仙台市を中心に栽培されてきたちぢみゆきなですが、近年は全国でも認知度が高まっており、京浜市場や関東圏のスーパーでの取り扱いも増えています。全国農業協同組合連合会宮城県本部では、しっかりと寒さに晒して、十分な「味」と「ちぢれ」を出すため、12月第4週目を出荷の解禁目安としており、寒い冬の時期にだけ味わえる食材として、ちぢみゆきなのブランド力の向上を図っています。

仙台の風土を感じる味わい

ちぢみゆきなは、えぐみやクセが少なく、アク抜きも不要で調理しやすい野菜です。おすすめの食べ方は炒め物や煮物、和え物。ほんのりとした甘味の中に仙台の風土が息づいています。店頭で選ぶときは、葉の色が濃く、しゃきっとしているものがおすすめです。