2022.06.30

糖度の高さとバランスのよい酸味が、トマトの概念を変える「デリシャストマト」

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唯一無二、幻と呼ばれるトマト

数少ない生産者が育てるフルーツのような甘味が特長の「玉光デリシャス」という品種を「デリシャストマト」としてブランド化しています。こだわりの栽培方法で育てられ、味の濃さと果肉の厚さが人気です。

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限られた農家が育てる希少な味

宮城県ではトマトの栽培が盛んで種類も豊富ですが、デリシャストマトは、宮城県北部の大崎市鹿島台で、限られた農家だけで育てています。「玉光デリシャス」という品種は、全国でも栽培している農家が少ない、育てるのがとても難しい品種です。トマトの糖度は、栽培中の水分を減らすことで上げることができますが、デリケートな品種のため、出荷できる品質に育てるのは至難の業。形が不揃いになりやすく、なんと半分は規格外になってしまいます。

甘いだけではない、酸味とのバランスのよさ

一般的なトマトの糖度は4〜5度なのに対し、デリシャストマトの糖度は7〜9度。また、甘みはもちろん、酸味もしっかりとあるので、トマトらしい爽やかな風味がおいしさの秘密です。有機肥料を使い、太陽の光がどのトマトにもきちんと当たるよう、広い間隔で栽培するなど、工夫しながらおいしさを保っています。また、寒暖差があり、気候の条件がトマトに適した宮城県だからこそ、バランスのよい味に仕上がるのです。

旬は春から初夏にかけて

デリシャストマトの旬は、3〜5月です。その前年の夏には土づくりをはじめ、種を蒔いてから180日もの時間をかけてゆっくり育ちます。収穫まで、通常のトマトよりも長い時間がかかり、環境も毎日チェックしなくてはならないため、気の抜けない日々が続きます。

そうして手間を惜しまず栽培しても、規格外になってしまった商品は、ジュースやジャムなどの加工品として商品化しています。デリシャストマトのおいしさを存分に活かした商品が多数あり、こちらも人気を呼んでいます。