2022.06.30

中華料理の定番! ぷりぷりで肉厚な「きくらげ」

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国産ならではの深い味わい

国産のきくらげは、身が大きく、厚みがあるのが特徴です。宮城県でも2001年頃から生産量が増加し、国内トップクラスの生産地となりました。

菌床栽培で一年を通して出荷

きくらげは中国からの輸入品が主流で、乾燥品のイメージが強いですが、国産のきくらげは「生」で味わえることが魅力です。きくらげは、温度や湿度に敏感で栽培が難しいことから、徹底した管理のもとビニールハウスで一年を通して育てられています。ちなみに、野生のきくらげは、春から秋にかけて広葉樹の倒木や切り株に自生することが多く、森や山で見ることができます。

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栄養価が高く美容にも効果が期待できる

宮城県では、「黒きくらげ」と「白きくらげ」が栽培されています。「黒きくらげ」は、きのこ類の中でも、鉄分が特に多く含まれるほか、食物繊維とビタミンD、カルシウムが豊富で、栄養満点のきのこです。一方、きれいな半透明の「白きくらげ」は、植物性のコラーゲンが豊富です。中国では「銀耳」と呼ばれる最高級食材で、世界三大美人の楊貴妃の好物でもあったと言われています。花びらのような印象的な形で、中国や台湾ではスイーツなどにあしらわれることも。どちらもぷりぷりした独特の食感があります。

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古くから親しまれてきた日本食材

日本では、江戸時代の料理書にきくらげが多数登場するなど、古くから庶民にも親しまれてきました。国産の生きくらげは湯通しするだけで食べることができるので、そのまま刺身としても楽しめます。ふっくらとした身にわさび醤油や酢醤油をつけて、生きくらげならではの食感を味わってください。