宮城の郷土料理「はらこ飯」とは?旬の時期や仙台市内のおすすめ3店を宮城在住ライターが紹介
宮城の秋の味覚といえば「はらこ飯」。鮭の煮汁で炊き込んだごはんに、やわらかな鮭の身といくらをのせた郷土料理です。
「はらこ飯」は、宮城に暮らしていても、わざわざお店に食べに行きたくなる美味しさ。
今回は、宮城在住のライターが、仙台市内で味わえる3店舗のはらこ飯を実食レポート。旬の時期や名前の由来もあわせてご紹介します。
目次

はらこ飯とは?宮城の秋を代表する郷土料理
「はらこ飯」は、宮城県で古くから親しまれてきた郷土料理です。宮城県南部の亘理町が発祥の地として知られています。
一般的な「鮭いくら丼」との違いは、鮭をしょうゆなどで煮た際の煮汁でごはんを炊くこと。鮭の旨みが染み込んだごはんの上に、鮭の身といくらをのせて仕上げます。
ちなみに「はらこ」とは、東北地方でいくらを指す言葉。鮭のお腹にある卵「腹子」が由来といわれています。
はらこ飯の旬は、秋鮭が川を遡上する9月から11月にかけて。宮城県内では、この季節になると多くの飲食店にはらこ飯が登場します。
仙台市内にも、はらこ飯を楽しめるお店はたくさん!王道の味から、ブランド食材・みやぎサーモンを使ったアレンジ、新幹線や電車の中でも楽しめる持ち帰り弁当まで。美味しいはらこ飯を提供する個性豊かな3店舗を巡ります。
仙台で味わう!おすすめのはらこ飯3選
王道のはらこ飯を味わう「どん亭」
仙台市青葉区大町にある「どん亭」は、三陸の新鮮な魚介を使った料理が自慢の海鮮居酒屋です。
どん亭のはらこ飯は、「これぞ、はらこ飯!」と頷きたくなる王道の味わい。鮭の旨みが染み込んだごはんに、やわらかな鮭の身、プチプチのいくらがよく合います。
特徴的なのが、はらこ飯に添えられた「かぼす」。東日本大震災をきっかけに生まれた、かぼすの産地・大分県との縁から使い始めたのだとか。途中でひと絞りすると、さわやかな風味が加わり、また違った味わいに。一食で二度美味しい、うれしい工夫です。
どん亭のメニュー表を見ていると、手頃な価格も目を引きます。その理由の一つが、生産者から直接食材を買い付ける自家仕入れ。店主のお父さんの地元である石巻から、新鮮な魚介が届くそうです。仕入れ値を抑えられれば、その分、販売価格も抑えるのが、この店のこだわりです。
たとえば、天ぷらや刺身などがセットになった「どん亭定食」は1,100円。美味しい料理をお腹いっぱい食べられるとあって、近隣の学生もよく訪れます。
居酒屋ですが、食事だけの利用も大歓迎とのこと。ランチにも夕食にも、気軽に立ち寄りたい一軒です。
店舗情報:どん亭
所在地:宮城県仙台市青葉区大町2丁目14-14
TEL:022-222-7807
営業時間:11:30~14:00/17:30~22:00
定休日:日曜、祝日
※大型連休中は営業する日あり。詳しくは公式ホームページの営業カレンダーをご覧ください。

炙りサーモンのはらこ飯を通年提供「末廣寿し」
仙台市若林区河原町にある老舗寿司店「末廣寿し」。地元の人々に長年親しまれてきたこの店では、秋の味覚・はらこ飯を一年中楽しめます。
末廣寿しのはらこ飯は、一般的なものとはひと味違います。使われているのは、煮た鮭ではなく、特製だれに漬けて表面をさっと炙ったサーモン。しかも、宮城県産の養殖ギンザケのブランド「みやぎサーモン」です。ごはんは、サーモンの漬け出汁で味付けしています。
炙った表面の香ばしさと、レアなサーモンのとろけるような食感。サーモンの甘みといくらの相性も良く、末廣寿しならではの味わいです。
さらに驚くのが、その価格。鮭やいくらの価格が高騰する中、1,500円という手頃な価格で提供しています。値上げを余儀なくされるお店もある中、「寿司屋の意地」で提供を続けているのだとか。その言葉からも、店の心意気が伝わってきます。
今回は、「ランチ握り1.5人前」もいただきました。取材時のネタは、まぐろ×2、サーモン、イカ、ホタテ、カンパチ、たまご、えび、かんぴょう巻。一貫ずつ丁寧に握られたお寿司は、ネタの新鮮さが際立つ美味しさ。寿司ランチと刺身定食は、年末年始を除き、土日祝日も提供しているそうです。
ほかにも、フレンチで修業した経験を持つ髙橋さんが得意とする「仙台牛ローストビーフの握り」や、筋子ときゅうりを巻いた「マンボ巻」など、気になるメニューがそろいます。
夜には、握り寿司や自慢の海鮮料理を囲んで宴会を楽しむこともできます。はらこ飯を味わいに訪れたら、ぜひほかのメニューにも目を向けてみてください。
店舗情報:末廣寿し
所在地:仙台市若林区河原町1-5-15 ツインタワー広瀬川春圃101
TEL:022-222-8290
営業時間:11:45~13:30/17:00~21:30
定休日:水曜日、第2火曜日、第3火曜日
※最新情報はホームページをご確認ください。

ホテルメイドのはらこ飯「ホテルメトロポリタン仙台 日本料理・鉄板焼 はや瀬」
JR仙台駅に隣接するホテルメトロポリタン仙台。その2階にある「日本料理・鉄板焼 はや瀬」では、例年、秋限定ではらこ飯を提供しています。
今回いただいたのは、テイクアウトの「はらこ飯」。ふたを開けると、きらきらと輝くいくらが目を引きます。鮭の旨みが染み込んだごはんには、鮭のほぐし身も。冷めても美味しく、ホテルの料理人が手掛ける上品な味わいをお弁当で楽しめます。
2026年は、はらこ飯にローストビーフなどのおかずを組み合わせた「秋の味覚 二段弁当」や、うな重も味わえる「極 贅沢二段弁当」も用意されました。
ホテルは仙台駅からペデストリアンデッキで直結しているので、アクセスも便利。「お店で食事をする時間がとれない」「出張中でも宮城らしいものを食べたい」という方は、お弁当を持ち帰り、新幹線内やお家で味わってみてはいかがでしょうか。
店内でも、ランチには「はらこめし膳」、ディナーには「はらこめし重」が登場しました。ホテルならではの落ち着いた空間で、ゆっくり食事を楽しむのも良いですね。
店舗情報:ホテルメトロポリタン仙台 日本料理・鉄板焼 はや瀬
所在地:宮城県仙台市青葉区中央1丁目1-1 ホテルメトロポリタン仙台2階
TEL:022-267-2143
営業時間:6:30~10:00/11:00~14:00/17:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:なし
※2026年の提供期間は9月1日~10月31日。テイクアウトは3日前の17時までの予約制。翌年以降の提供については公式サイトをご確認ください。

自宅でも楽しめる!はらこ飯の作り方
はらこ飯は、自宅で作って楽しむこともできます。
農林水産省が運営する「うちの郷土料理」では、宮城県のはらこ飯のレシピ(農林水産省のHPへ遷移します)を公開中。
鮭をしょうゆや酒、砂糖などで煮て、その煮汁でごはんを炊くのがポイントです。仕上げに鮭の身といくらを盛り付ければ、宮城の秋のごちそうが完成します。
お店で味わった後は、ご家庭でもぜひ挑戦してみてくださいね。
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まとめ|仙台で宮城名物のはらこ飯を楽しもう!
はらこ飯は、ちょっと贅沢な秋のごちそう。そんなご褒美ご飯を、今シーズンは3回も味わうことができました。しかも、お店によって味わいも楽しみ方もさまざま。取材とはいえ、なんとも幸せな時間でした。
秋の限られた時期にしか提供していないお店もあるので、訪れる前には提供期間や予約方法の確認を。ぜひ、お気に入りのはらこ飯を見つけてみてください。
※本記事は2026年10月時点の情報をもとに執筆しています。
※本文中の表示価格は税込です。
「はらこ飯」に関するよくある質問
Q. はらこ飯とはどんな料理ですか?
はらこ飯は、宮城県を代表する郷土料理です。鮭の煮汁で炊いたごはんに、鮭の身といくらをのせて作ります。
Q. はらこ飯の発祥は?
宮城県南部の亘理町といわれています。各家庭やお店ごとに独自の味付けがあるそうです。
Q. はらこ飯の旬の時期はいつですか?
一般的には、秋鮭が旬を迎える9月から11月頃です。飲食店によって提供期間が異なり、通年楽しめるお店もあります。
Q. はらこ飯はどこで食べられますか?
発祥の地として知られる亘理町をはじめ、仙台市内など宮城県内のさまざまな飲食店で提供されています。秋にはスーパーマーケットなどで、はらこ飯のお弁当が販売されることもあります。
Q. はらこ飯の「はらこ」とはどういう意味ですか?
「はらこ」とは、東北地方で鮭の卵(いくら)を指す言葉です。鮭のお腹にある卵「腹子」が名前の由来といわれています。
ライター:池田 智海【食材王国みやぎ うまレポ隊】
宮城で暮らして30年超のライター。地域をよく知るライターとして、仙台発の情報誌「りらく」などの記事を執筆。個人の活動として、宮城のお店や人の魅力を発信する情報サイト「より、宮城。(https://yori-miyagi.com/)」の運営も手がけています。「人と話すこと」と「美味しいものを食べること」が大好きです!

























