せり鍋だけじゃない!農家さんに教わる、せりのアレンジレシピ3選
今や宮城の冬の風物詩となった「せり鍋」。せり特有の爽やかな香りと、根まで余すことなく味わえる贅沢さが、県内外の多くの人を魅了しています。
しかし実は、せりの魅力は“鍋だけ”では終わりません。和・洋・中からエスニックまで様々な料理に合う、懐の深い野菜なのです。
今回は、仙台せりの農家さんを訪ね、栽培の現場を見学しながら「せり鍋以外のおすすめの食べ方」を伺いました。いつもの食卓に取り入れやすい、せりのアレンジレシピ3選をご紹介します。
目次

宮城のせりの魅力とは?
宮城県は、全国でも有数のせりの産地。その栽培は江戸時代から続いており、全国1位の生産量を誇ります。
シャキシャキとした歯ごたえと爽やかな香り、根まで美味しく食べられるのが、宮城のせりならではの魅力。
近年はせり鍋をきっかけに需要が高まり、伝統産地の名取市や石巻市のほか、大崎市や登米市などでも栽培されています。
せりが食卓に届くまで “自然”と“手仕事”が育てる味
食材をより深く味わうための近道は、生産現場を知ること。そこで今回は、名取市下余田でせり農家を営む「三浦農園」を訪れました。
代表の三浦隆弘さんは、仙台のせり鍋ブームを支えてきた生産者のひとり。化学肥料に頼らず育てられた三浦さんのせりは、香りと味わいの良さから、県内外の料理人や食通から長く愛されています。
訪問したのは冬の収穫期。田んぼ一面に広がるせりの景色は圧巻で、思わず足を止めて見入ってしまいました。
三浦農園のせりは、さまざまな生きものが共生する水田で育ち、葉は地上に、茎や根はたっぷりの水に守られながら、のびのびと成長します。
収穫から出荷までは全て手作業。収穫・洗浄の後、黄色くなった葉や茎を1本1本取り除き、乾燥を防ぐため新聞紙に包んで出荷されます。
このように、自然の状態を大切にした生育環境と丁寧な手仕事が、せりの美味しさを支えているのだと感じました。
美味しいせりの選び方&保存のポイント
せりは、茎がまっすぐで節が少なく、変色や折れのない、シャキッとしたものを選ぶのがポイントです。
保存の基本は、「育った環境に近い状態」を意識すること。乾燥に弱い根元は、水で濡らした新聞紙やペーパータオルで包み、立てて保存するのがおすすめです。
立てて保存するのが難しい場合には、使いやすい長さに切って保存袋に入れ、野菜室で保存してもOK。必要な時に包丁いらずでさっと使えるので、とても便利です!

農家さんに教わる!せりのアレンジレシピ3選
三浦さんに「せり鍋以外の、おいしい食べ方」を尋ねると、「うーん、いっぱいありますね。」と笑いながら、多種多様なアイデアを教えてくださいました。
どれも想像するだけで食欲をそそるものばかり。せりが、実はとても使い勝手の良い野菜であることが伝わってきます。
その中でも、普段の食卓に取り入れやすい使い方として挙げていただいたのが、次の3つ。
1. 小ねぎ・パクチー・ルッコラの代わりに
2. 魚醤と合わせてエスニック風に
3. 空心菜のように炒め物に
今回は、これらのヒントをもとに料理研究家でもある筆者が考案した、家庭で気軽に楽しめるアレンジレシピを3品ご紹介します。
せりたま温麺
小ねぎの代わりに、香り豊かなせりをたっぷりとのせた、やさしい味わいの一杯。
つるんとした白石温麺(うーめん)に、ふわとろ卵のだしが絡み、せりのシャキッとした食感がアクセントになります。
【せりたま温麺 の作り方】
【材料(1人前)】
・白石温麺…1束(乾麺100g)
・せり…1/4束
・卵…1個
<つゆ>
・だし汁…300ml
・醤油…大さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…小さじ1
<水溶き片栗粉>
・片栗粉…小さじ2
・水…小さじ4
【手順】
(1)せりは3cm長さに切る(根、茎、葉はそれぞれ分けておく)。卵はよく溶きほぐし、片栗粉はあらかじめ水で溶いておく。温麺は表示時間通りに茹でて、冷水で締める。
(2)鍋に<つゆ>の材料を入れて中火にかけ、沸騰したらせりの根の部分を入れる。
(3)30秒ほど加熱したら、水溶き片栗粉を少しずつ加えながらかき混ぜ、とろみをつける。
(4)沸騰状態を保ちながら溶き卵を回し入れ、菜箸でふんわりと混ぜる。
(5)最後にせりの茎と葉を加え、すぐに火を止める。茹でた温麺を盛ったどんぶりに、熱々のかけつゆを注ぐ。
<ポイント>
・せりの根から美味しい出汁が出るため、茎や葉とは分けて加熱するのがポイントです。
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せりたっぷりガパオライス
せりと魚醤の相性の良さに、あっと驚く一品。独特の香りの組み合わせがクセになり、気づけば食べる手が止まりません。
【せりたっぷりガパオライス の作り方】
【材料(1人前)】
・鶏ひき肉(豚でも可)…100g
・卵…1個
・パプリカ(赤・黄)…各1/4個
・玉ねぎ(中)…1/4個
・せり…1/4束
・温かいごはん…180g
・黒こしょう…少々
・油…適量
<A>
・ナンプラー…小さじ2
・オイスターソース…小さじ1
・醤油…小さじ1/2
・砂糖…小さじ1/2
【手順】
(1)パプリカと玉ねぎは1cm角に刻む。せりは2cm長さに切る。別のフライパンで目玉焼きを同時に作っておく。
(2)フライパンに油を熱し、ひき肉と玉ねぎを中火で炒める。
(3)玉ねぎが透き通ってきたらパプリカを加え、しんなりするまで炒める。
(4)<A>とせりの2/3を加え、さっと炒め合わせる。
(5)器によそったごはんの上に(4)を盛り、目玉焼きをのせる。残り1/3のせりを生のままふんわりとトッピングする。
<ポイント>
・トッピングするせりは、柔らかい葉の方を使用すると見た目も綺麗に仕上がります。
・根も使用する場合は、パプリカと同時に加えてよく炒めてください。
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せりときくらげの中華炒め
シンプルだからこそ、せりの魅力を存分に味わえる一品。きくらげのぷりぷり感と、せりのシャキッと食感が相性抜群です。
【せりときくらげの中華炒め の作り方】
【材料(1人前)】
・せり…1束
・生きくらげ…40g(乾燥の場合8g程度)
・鶏がらスープの素…小さじ1
・ごま油…大さじ1
・黒胡椒…適量
【手順】
(1)きくらげは石づきを取り除き、食べやすい大きさに切る。せりは3cm幅に切る。
(2)フライパンにごま油を熱し、きくらげを中火で炒める。
(3)せりを加えて強火にし、手早く炒める。
(4)鶏がらスープの素を加えて、全体に馴染んだらすぐに火を止める。お好みで黒胡椒をふりかける。
<ポイント>
・せりは炒めすぎないのがポイントです。火を通しすぎず、香りと食感を残しましょう。
・根も加える場合は、茎と葉を入れる前に1分半ほど炒めてください。
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根っこで“リボベジ”!せりを2度楽しむ裏ワザ
せりは根まで美味しく食べられる野菜ですが、「結局根は捨ててしまう…」という声も少なくありません。
そんな方におすすめなのが、根から再生栽培をする「リボーン・ベジタブル(リボベジ)」。
三浦さんによると、せりの根は水につけておくだけで、豆苗のように2回目の収穫が楽しめるのだそうです。実際に見せていただいた再生せりは、「本当に2回目?」と思うほど、元気いっぱい!家庭でも簡単にできるのが嬉しいですね。

宮城の万能食材「せり」で、食卓を彩ろう!
今回の農場見学を通して、宮城のせりの美味しさは、自然豊かな生育環境と農家さんの丁寧な手仕事によって育まれているのだと実感しました。
綺麗な水と土、そしてそこに生息する様々な生きものたち。こうした環境に支えられて育ったせりは、香りも味わいも格別です。
今年の冬は、せり鍋はもちろん、ぜひさまざまな料理で宮城のせりの魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ライター:なぎ 【食材王国みやぎ うまレポ隊】
宮城在住の料理研究家・フードライター。
素材を活かした優しい味わいの家庭料理を日々研究し、オンライン料理教室も主宰しています。
休日は家族で産直市場巡りをするのが定番コース。地元のおいしい食材を探すのが大好きです♪
家庭目線で、宮城の食の魅力をお届けしていきます!




























